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穏やかな青い海、遠くに浮かぶ緑の島々。沖には輝く陽光の中をモターボートが白い航跡を残して行き交い、波間には潮風まかせのカモメがのんびり浮かぶ。磯の香りは懐かしく、昔日を今に引き戻してくれるようです。 写真を生業に40有余年、広告写真や美術作品の撮影に携わり、還暦をすぎた頃から、疎開して育った瀬戸内海が懐かしく、ボートや車で出かけて撮影してきました。戦後、私たちが子供の頃の海は透明で櫓舟から海底の砂粒まではっきりと見え、浅いと思って舟から飛び降りた幼い頃の友達が、頭まで沈んで溺れそうになったこともありました。
アマモは長く茂ってその中をシマ模様のギザミがスイスイと泳ぎ回るのが舟からよく見えました。
それから60年。高度経済成長時代を経て、砂浜は少なくなり、青々としたアマモは消えて、ある時期、海はどんより濁って浅いところも見えにくくなったりもしましたが、近年は環境修復計画により大分きれいになってきたようです。世界でもたぐいまれな多島美と恵みの海を見つめ直し、原風景を撮影することで、瀬戸内海の素晴らしさを伝え、そして守ることができればと心より願っています。
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道。個性的な9本の橋と美しい多島美の調和をテーマに写真撮影を進めてきました。夜空いっぱいの星を見ながら、車内で夜明けを待ち、朝焼けの瀬戸の島々の間に、巨大な橋のシルエットが浮かび上がった時、その威容は人智の驚異と自然のドラマに思わず感嘆の声を上げたくなります。
また、鵜島と伯方・大島大橋の架かる見近島との間に位置する船折瀬戸。ここでは、その名の通り船が折れるほどの激しい潮流と、その潮流がもととなって発生する渦潮を見ることができます。力強くそしてダイナミックな船折瀬戸の渦潮と、しまなみ海道を合わせてご覧下さい。
地図をクリックするとその場所の写真の一覧が表示されます。 ※地図の撮影位置はおおよその目安です。